セミナー聴講と情報収集のため今年も行ってまいりました。
例年に比べ出展者や来場者は少ない印象でしたが、その分ゆっくりと話を聞くことができ、様々な情報が得られました。
『これからの教育機関に求められる「AI基礎教育」の進め方』と題するセミナーでは、大学でのAI教育の取り組みや人材育成について、関西学院大学学長補佐・理工学部・情報科学科・教授巳波先生の貴重なお話を伺うことができました。
AI人材が大幅に不足する将来、世界中で熾烈な人材争奪戦が繰り広げられ、日本の若者が負け組になりかねない・・・そんな危機感を強くお持ちで、冒頭、AI人材に必要なスキルは「理系」スキルだけで良いのでしょうか?と投げかけられました。
AI活用人材とは、文系・理系を問わず、AI・データサイエンス関連の知識を持ち、さらにそれを活用して、現実の社会課題・ビジネス課題を解決する能力を有する人材のことで、3つのカテゴリーに分類されます。
1つは、AI研究・開発者。新技術を研究開発する人材で、いわゆる理系が得意とする分野です。
2つ目は、AIスペシャリスト。実際の社会でつかえるようにシステムを開発したりデータを分析する人材です。
3つ目は、AIユーザー。AIを活用したサービスや製品を企画し提供する人材です。
中でも今後必要とされる人材はAIスペシャリストとAIユーザーと考えられており、理系文系を問いません。
むしろ、文系の方がアイデアの利活用を考えられる傾向にあるようです。
私自身文系でシステム業界に飛び込んだのち、今こどもたちにプログラミングを教えていますが、まさしくこのアイデアの利活用ができる人材になってほしい、変化する社会に対応できるしなやかな力を身につけてほしいと強く思います。
なんのためにプログラミングを学ぶのか。
成績のためではなく、学ぶ楽しさを知り、テクノロジーの面白さや便利さに気づくこと。そしてより良い未来のためにどう活用できるかを考え、実践していく。これからの学びは現実社会やビジネスを意識する必要があるのではないでしょうか。